お洒落コ ラ ム


シャツのお洒落はかくし味
カフスの王道
シャツのカフスは常にジャケットの袖口からのぞいていなければなりません。
その昔、貴族たちは上衣の袖口からレースの飾りを見せることになっていました。
袖口から何か白いものをのぞかせるのは、その時代の名残りであり、シャツの場合
には約1センチほど出ているものが理想とされています。
ところが昨今では、テレビなどの影響でしょうか上衣の袖丈が異常に長い人を
よく見かけます。あれではまるで貸衣装のようですね。
中には腕を前につきだして、「シャツが出るからこの袖は長すぎる」などと言う
困ったチャンがいたりしますが、これは昔流行った超ビッグスーツの”後遺症”と言うべきでしょう。 
  

フレンチ・カフ




シングル・ボタン・バレル・カフ
カフ・リンクス(カフスボタン)で留めて良いのは、
2重に折り返す正式のフレンチ・カフであることを
知るべきです。貝ボタンを使用しないフレンチ・カフは、
折り襟やカッタウェイ・カラー、ピン・カラー
などドレッシーな襟型に合わせるのが鉄則です。
もう少しカジュアルな襟にはツー・ボタン・バレル・カフ
(袖口を2つの貝ボタンで留めるデザイン)がふさわしいと
思います。
もっとも一般的なのはご存じのシングル・ボタン・バレル・カフで
あり、合わせる襟型はほとんど問いません。
又、世の中には、”コンヴァーチブル・カフ”などと呼ばれて、
貝ボタンでもカフリンクスで求められる式が
有りますが、その節操のなさは筆舌に尽くしがたく、
はっきり申し上げて邪道以外の何者でもありません。

入念な仕立てのシャツを見分ける箇所は次の通りです。
一つはカフスから袖につながる位置のプリーツで、このプリーツが多いほど仕立てに手が込んでいる
証拠であり、袖のラインも優雅に表現されます。
もう一つはガントレット・ボタンの有無です。
ガントレット・ボタンとは袖口の秋に位置するもう一つのボタンのことで、上質のシャツには必ず
これが付けられています。
このボタンは、かつて軽く袖口を折り返すとき、カフスのボタンホールに留めるためのものでありましたが、
今では、凝ったシャツの目印とされています。
そしてもうひとつ、背中にも注目してみてください。
背のヨーク中央部に縦の縫い目があったなら、高級なシャツと
考えて良いでしょう。これは、人間の肩は左右が微妙に違います。
ですからヨウークを二つに分けて肩の高さに合わせるのが念の入った
仕立てと言うことになります。(入念なるスーツを仕立てるテーラーでは
左右別々の仕立ては日常的に、ごく当たり前に行われています。)
安物のシャツの中にはヨーク自体を省略している代物もあるほどで、
左右別仕立てのヨークは今や由緒ただしきしゃつの証明ともなるで
しょう。そういうところを目ざとく見つけて、「おや!この人は知っている
な」と相手の人品骨柄を判断するのも、人を見る力の一部では
ないでしょうか。
カラー(襟)について
襟の高さによって人のイメージはずいぶんと違って見えます。
頸の長い人は襟を高くすることによって短く見え、
首の短い人は低くすることによって長く見えるようになります。
又、襟の前の部分の高さについてですが、40歳を越えると喉の部分に
どうしてもシワが増えてきます。喉のシワは年齢だけでなく下り坂の
イメージを作り出してしまいます。英語で言うと
「オーバー・ザ・ヒル・イメージ」です。
ですから、シワ隠しには襟の前の部分を高くしなければなりません。
そして、襟を高くしたら、ネクタイの結び目を大きくした方がいいでしょう。
又、カッタウェイ・カラー(左右に大きく開いた襟)もかつての結び目の太い
ウィンザー・ノットのネクタイ用なのです。
又、ワイシャツの襟がきつすぎると、5キロ以上も太って見えます。
体重が増したり、ワイシャツが縮んだりしたのを忘れていると、
やはりマイナス・イメージを作り出す結果に繋がります。
男は、女性以上にお洒落には気を遣わないとネ。


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